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第１巻
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１ー１，冒頭の文。笠置山へ鹿狩りにきた天智の皇子が笠置山で危
難に遭い仏の加護によって助かり、天人の助力で 弥勒の像を彫る |
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１−２、皇子、鹿を追って絶壁に行き詰まる。正面の皇
子が立ち往生しているのは現在の薬師石の上である |
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| ２−１、笠置寺が天武天皇の叡願によって白鳳１１年に草創さる。 |
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| ２−２，天人が弥勒像を彫り、完成した像を仰ぐ皇子 |
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３ー１，笠置寺の本尊は兜率天の弥勒仏、化人刻彫の石像で、笠
置山はインドの霊峰が来現したもので弥勒の胎蔵界の峯である |
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| ３−２、木津川を下る筏。左に険しい笠置山 |
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| ３−３、笠置山に開ける笠置寺全景。中央に弥勒石。右に今も残る虚空蔵菩薩像 |
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| ３−４、上の続き。春ののどかな寺域の描写 |
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| ４、役の行者が笠置山に登り千手窟で修行する。笠置山は一代峯ともいう |
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| ５−１，聖武天皇の命によって良弁が千手の秘法を修して大雨を降らし、東大寺の建築用材を流す |
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| ５−２，同上の絵 |
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６−１、東大寺実忠が笠置寺の龍穴から兜率天に入り、十
一面悔過の行法を持ち帰る。二月堂のお水取りの始まり |
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| ６−２、同上の絵 |
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| ７−１兜率天より持ち帰った行法を二月堂に先立ち、笠置寺正月堂にて修す。生身の観音降臨する |
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| ７−２，同上の絵。正面に花皿にのって現れた観音 |
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| ８−１，笠置寺中興の祖といわれる貞慶が興福寺より笠置寺に入山、般若台を建立。閻魔宮にも入る |
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８−２，般若台の光景と閻魔宮での貞慶。正面に鐘楼
（鐘は解脱鐘、現在重文）、左に春日神社、右に六角堂 |
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| 第２巻 |
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１ー１，第２巻は元弘の戦いを記す。
第２巻は元弘の戦いが帝側の敗北に終わった後、大塔宮が吉野蔵王堂で別れの酒宴をしてい
る文で始まっている。しかし第２巻は元弘の役を中心に描かれているのでこれは錯簡である。
第２巻で冒頭にくるのは帝が霊夢で楠木正成の存在を知る場面の絵であるが、本来はその前
に帝が京都から逃れて東大寺を経由して笠置寺に入る文があるはずであるが、脱落している。
上の絵と次の絵はこの脱落部分の次にくるもので、帝が笠置寺に落ち着いたシーンと思われる。 |
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| １−２，上と同じく笠置寺の僧兵が笠置寺に到着した帝を守っている絵である。 |
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１−３，「かくて・・」からが本来第２巻の最初であるが、最
初の１行目迄は後の部分が先にきていて綴じ間違い。
後醍醐天皇が笠置寺で懊悩の日を送る日々。帝は霊夢で
楠木正成の存在を知り、正成を召して倒幕の事を問う） |
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| １−４，同上 |
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| １ー５，帝、霊夢を見て、その意味を考える。左は楠木正成が帝に拝謁する場面 |
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| ２−１，高橋抜け駆けして攻撃するも、手痛い攻撃を受けて敗退する |
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| ２−２，高橋勢敗退して逃げる |
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| ２−３，同上。高橋勢が難渋した木津川 |
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３ー１，９月１日六波羅勢宇治平等院に諸国の軍勢の到着
を待つ。２日に戦闘開始とする。参着の軍勢を記録する図 |
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| ３−２、平等院の横を流れる宇治川 |
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| ４−１，笠置攻めの様子。足助次郎の奮戦。 |
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| ４−２，同上。強弓の足助次郎、荒尾兄弟を射抜く。 |
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| ４−３，足助次郎の活躍。右下は荒尾 |
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| ４−４，足助次郎の左に怪力の本性房大石を投げて寄せ手を悩ます。 |
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| ５−１西口の戦いで三の木戸迄破るも山を熟知の衆徒に防がれ敗退。 |
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| ５−２，西口の戦い。逃げる幕府軍。山上には錦の御旗 |
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| ６−１、陶山、小見山の決死隊が北側の絶壁を登り城内に放火、帝も山を落ち延びる。 |
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| ６−２，絶壁を登る決死隊。 |
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| ６−３，炎上する笠置城 |
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| ７−１，帝は金剛山へとむかうが、幕府軍に囚われる。有名な「さしていく・・」の御製」 |
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| ７−２，同上 |
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| 第３巻 |
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１，第２巻は大塔宮が吉野蔵王堂で別れの酒宴をしている文で始まっているがこれは錯簡。
第３巻は元弘の役後の大塔の宮やそれを助ける笠置寺衆徒の動きを
記しているので、この第２巻の最初の記述は第３巻にあるべきもの。
ただしこの部分も帝が隠岐島へ流された後の記事が脱落している。
この文は大塔の宮が吉野に攻め立てられ、もはや是までと、主従が別れの
杯を交わしているところに村上彦四郎が身代わりになろう進言する場面。 |
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| ２ー１，村上彦四郎が大塔宮の装束にてやぐらに上り、腹十文字に掻ききり飛び降りる |
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| ２−２，同上絵 |
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| ３−１、関東勢が大方地元に帰ったので、楠木正成は大塔の宮に反撃に出ることを進言 |
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| ３−２，同上 |
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| ４−１，宮の軍勢長谷寺へむかう |
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| ４−２，同上 |
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| ５−１，三輪河原にて笠置寺衆徒功名をあげる |
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| ５−２，葛城山から神火飛び来る。幕府軍逃げる |
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| ６−１，笠置寺衆徒野田口で合戦 |
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| ６−２，笠置寺衆徒野田口十三重門を攻める |
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| ６−３、衆徒達の活躍 |
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| ７、笠置寺衆徒南都へ。宮の大将中院の少将、奈良禅定門の西方院へ着到 |
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| ８−１，幕府側の首脳、西方院へ参り、降伏 |
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| ８−２，降伏した武将達が頭を丸め寺を出る |
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| ９−１，笠置寺の衆徒めでたく帰山する |
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| ９−２，同上 |
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| １０ー１，笠置寺衆徒近隣の部落を従わせる |
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| １０−２，同上 |
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| １１，大詰めの戦い。神戸４ケ郷、忍辱山を攻め伏せる |
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| １２−１，宮めでたく都へ還幸。笠置寺衆徒もお共する |
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| １２−２，合戦の恩賞の沙汰始まる。笠置寺造営決まる。宮の都へ向かう行列 |
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| １２−３、同上 |
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| １２−４，宮の行く手には御所 |
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